【ミクロな空撮写真が穴場】つくばの地図と測量博物館に行ってきた
おはようございます。ディッピーズのわふーです。昨日は大雨と強風の中フィールドワークが難しいということで、つくば市にある地図と測量博物館を訪れました。運営は国土地理院が行っており研究所が隣にあります。測量の歴史や道具が展示されていたり、日本の新旧地図や自然の模型などが開示されていました。
先月に南伊豆でモデリングした大根島を衛星からの3Dマップ上で確認
測量の歴史・道具
現代の生活で不可欠なものとしてグーグルマップの様な地図アプリは即座に挙げられると思いますが、この技術が開発されるまでに長い道のりがありました。今となっては衛星からの写真や測量用飛行機を飛ばして場所と場所の距離などを測って地図を作っている所、昔は徒歩で日本中を駆け巡り、紐と天文学を使い地道に計算とマッピングをしていました。
この偉業の代表者として有名なのが伊能忠敬(いのただたか)です。50才を過ぎてから17年間掛けて日本を徒歩横断し、現在から見ても非常に正確な地図を使った彼らの技術力と熱量には感心しました。それ以上に個人的な捉え方として旅が相当好きだったんだろうなとふと思いました。我々も元々はキャンプや旅が好きで遊んでいた所、その延長戦で自然の保存をテーマとした取り組みを始めました。目指すゴールが壮大な場合、遊び心やロマンを忘れてしまうと途方に暮れてしまうので、この思いを心に命じておきます。
日本巨大地図・山の模型
この博物館の公式ガイドは60分の閲覧コースをお勧めしていましたが、我々の滞在時間は約4時間程度にも及びました。その主な原因としてはエントランス付近にある巨大な日本地図に相当な引きがあった為です。この地図は3D映像を映画館で見る際に使う赤と青のメガネをすると奥行きが投射される様に作られており、日本の地形の凸凹具合が間近に体験できます。
この地図は全長で30m位床上に引き伸ばされており、PCなどの比較的小さな画面上では味わえないサイズ感で観察することが出来ます。我々は自分の足を物指しとして使いながら、アルプス山脈や有名な湖同士を照らし合わせる遊びに没頭しました。北海道の洞爺湖(とうやこ)や青森県の宇曽利湖(うそりこ)の形の綺麗さは一目瞭然で、実際に足を運んでみたい欲が唆られました。
地図の他にも我々が通過点としている3Dプリントされた自然の模型(主に山)が数々と展示されていました。一つの共通点としては知名度があり、1000m級以上のサイズがある山が選ばれていました。これは消費者の需要的な観点と国土地理院が得意とする標高1000m程度の視点からの空撮技術を踏まえると合理的な結果と言えます。
そこで我々の勝負所はドローンを使ったミクロの視点での空撮であり、マイナーだがストーリー満載な自然風景をモデリングの対象とするのがベストだと感じました。サイズが1km以内で飛行機を飛ばす程度ではないが、ナレーション次第では絶対に面白い対象物となる自然は日本中に張り巡らされています。ローカルの自治体などと協力し、各所だけにあるユニークな自然物にカメラの焦点をあて、その物語にズームインして行きます。