ディッピーズ活動日記

ドローン空撮と3Dモデリングの技術を屈指して、 ありのままの自然を再現する

Geoアクティビティコンテストに参加した話

お久しぶりです。ディッピーズのわふーです。ブログが一年半以上死にかけていましたが、なんとか蘇生させました。去年の話になりますが、我々の活動の賜物となったGeoアクティビティコンテスト」というイベントについて記事を書きます。

えびしが展示品について参加者に説明する
イベントの概要

このコンテストは国土交通省国土地理院が主催のイベントです。趣旨としては地理空間情報の利活用について展示会を行い、活用を促進する交流の場となります。2021年版のアイディアの募集は8月に開始され、選考期間を経て、12月7日〜8日に実施されました。

展示会に選考された16チームの集合写真

参加者の共通点として、地理空間情報を使った防災アプリの開発や独自のドメイン知識を使って既存の地図を改良してる人が多かった印象です。優勝した方は海外では主流の地図の表記を日本でも主流にする活動を行なっている方でした。(受賞者の一覧は公式サイトから)

Dippiesの作品

我々が応募したアイディアは実在する日本の島をスキャンして、3Dモデルを生成し、そのモデルをステージにして遊べるゲームの開発です。スキャンした島は過去にも何回かブログの記事にした南伊豆にある大根島です。(旅日記こちらから)

展示会で掲げていたポスター

この作品の推しポイントはスキャニングと3Dモデルの生成の過程で足を止めず、作成したモデルをゲームの一部要素として活用した事です。我々は「ドローン空撮と3Dモデリングの技術を屈指して、 ありのままの自然を再現する」というテーマを掲げておりますが、「再現する」の部分が今まで手薄だったので、そこを具体的に実現できたのが収穫でした。ゲーム自体は島の上を猿のキャラクターが走り回り、バナナを集めるシンプルな設計ですが、この島に猿がいることからインスパイアされていて、見た目以上に「再現する」ことを拘りました。

学び

このイベントは多くの参加者と交流することで、貴重なフィードバックを多様に頂きました。まず痛感したことは、バーチャルの大根島は殆どの人にとってまだ仮想空間に存在するもので、島との親しみが薄く、距離感を感じていました。理由は二つ挙げられて、一つはそもそも有名ではないので初めての出会いがパソコン上であったこと、二つ目はパソコン上で再現されているので2Dの世界から飛び出せていないことです。単純に考えると、富士山など有名どころをアセット化すれば解決しそうな課題ですが、二個目はかなりネックな問題になります。

参加者に実際にプレーしてもらう

親近感をもっと沸かせるための解決案として、自分達や現地で出会った釣り人達がそのゲームに登場し、実際に訪れた映像とセットで説明できると、このギャップが少し和らぐかと想像します。さらに、バーチャルの世界ということを敢えて割り切って、現実世界ではできないことを具現化することでより没入するキッカケを作れると考えます。(島の周りの空を飛ぶなど)

Unreal Engineでゲームを開発したクン氏

今後の活動に活かせる一番の収穫として、3Dモデルの作品にはテーマが必要と強く認識しました。今回は伊豆にある「とある島」を3Dモデル化したアセットがあったため、そこから「何が出来るだろう?」という思考から発生したプロジェクトでした。そのため、目的や成し遂げたいことが少し曖昧でした。今後はアセット化する大義名分を練ってから、再現したい理由まで落とし込むことで人々の共感をもっと得られると思います。(例えば有名な登山道の3Dモデル化を行い、引退した方にもう一度歩いてもらう)

我々の旅はまだ続く

今回は以上となります。読んでくださりありがとうございました!