ディッピーズ活動日記

ドローン空撮と3Dモデリングの技術を屈指して、 ありのままの自然を再現する

起業イベント -Tokyo Startup Gateway 2019- の振り返り

こんにちは。ディッピーズのWAFUです。本日は我々のアイディアが練り込まれた場所であるTSG2019について回想したいと思います。

f:id:dippies:20210117171154j:plain

当初のホログラムのアイディア。スポーツ観戦、博物館、地図などの適用方法を考えた。

Tokyo Startup Gatewayはアイディアを400文字で投稿するだけで参加できる起業コンペです。この大会に我々は前回の投稿で説明したホログラムのアイディアに「レイザ」という名づけ応募しました。

 

イベントの面白さ

コンペは全体で数ヶ月に渡り、一ヶ月ごとに審査がありました。審査内容は主に①このアイディアが世界をどうポジティブに変えられるのかと②どれだけ我々が実現までの課題を解決できるかでした。

ここの①の部分の解像度を上げるのは楽しいプロセスでした。誰がどういう場面でこんな技術があったら嬉しいだろうかと夜通し議論しました。ホログラムを使う事によって、サッカー観戦なら見れる観客席を即座に変えることができたり、山地図ならより立体的にルートを可視化できると想像しました。我々の真の目的である偉大な自然を寸法大で再現することも容易になると感じました。

実現するための道のり

我々の1番の課題はやはり実現性でした。起業イベントに参加をしてみたものの、アイディアなんて実現するスキルがないとただの妄想で終わる事を実感しました。「素晴らしい世界観を持っているのは分かったが、この技術を実際にどうやって作るの」と審査の人に聞かれると、手詰まり状態でした。

アクションが全くなかった訳ではありません。落合陽一さんのレーザー技術の最新論文を読むことや旅の途中で知り合ったロボットエンジニアの方にヒアリングするなどインプットを増やしました。アクリル板で作る簡易ホログラムなども作成して、やりたいことの本質を探りました。

初歩的な知識を集め、実現の可能性を匂わせることは出来ましたが、第二審査が我々の限界でした。ここで一つの区切りになったのですが、数ヶ月の試行錯誤を振り返りながら自分たちが今出来る事は何なのか議論しました。

自然のデータ集め

元々やりたかった事として自然の素晴らしさをありのまま伝える事でしたが、それが起業イベントを重ねる毎にどうやってホログラムを作成し、その技術がどのような場面で売れるかという視点に切り替わっていました。初心に戻ってみると我々がやりたいことのアウトプットは3Dでも2Dでも本質的には関係ないと感じました。

アウトプットの形が関係ないとなると、まずは自然のデータを集める事が大事だなと思いました。そして色々なアングルから自然を撮るにはドローンが必要だと思い、早速購入。そこから飛ばして遊んでみると、「視点を変える」というテーマにドンピシャでした。

そこからトミカの車を見て、ホログラムでなくても自然の模型が3Dでプリントできたらかっこいいなと思いました。そうするとドローン映像を使って3Dモデリング出来る技術があるということにたどり着きました。

空撮×3Dモデリングで日本の島を再現する

ドローンを使って3Dモデリングするという技術は建設作業の材料管理などで適用されています。しかし人工物はドローンを使ったスキャンに形状が適していますが、これを使って自然をデータするという事は自然の複雑の形が難易度を上げます。課題は沢山ありますが、とりあえず我々は空撮映像を沢山集め、3Dモデリングを試してみることが新しいミッションになりました。

一つのゴールとしては日本列島に数多く存在する島々をモデリングすることです。将来はホログラムのような技術で自然を投射できたらいいなと思いますが、今は現実を見て出来ることから始めたいと思います。

f:id:dippies:20210117210500j:plain

まずはドローン空撮をして自然のデータ集めをすることがミッションに変わる